暑いのだか寒いのだか、よくわからない気候のこの頃。本日は最低気温マイナス7℃ですが、最高気温は12℃まで上がったようですね。寒暖差っ!お風邪など召しませぬよう、機嫌よく過ごしていきましょう。楽しくしていると免疫力がアップするらしいですよ。さてそのための、甘いもののご紹介です。

 

ミズキ菓子店

いつもの松本の知人から、おいしいお菓子屋さんということで聞いていた下諏訪のミズキ菓子店。その人のおすすめは本当に間違いない。チャイナスパイス食堂も、やまゆりも教えてくれたのはこの人。

11時開店で11時ちょうどに到着。すでに先客がいて、予約品の受け取りと、追加でどら焼きを購入していました。見ているとカウンターのうしろに取り置き品と思しき包みがたくさん。人気店です。私たちの後には近所のおじちゃんが予約品を受け取りに来ていました。若い層や観光客だけでなく、地元のこころを掴んでいるお店。

見たところお一人で切り盛りしている小さなお店ですが、そのわりにお菓子の種類が豊富です。朝イチだったからかも。たぶん売り切り仕舞だと思います。季節の生菓子はうぐいす餅、椿もち、いちご大福。焼き菓子はどら焼き、パウンドケーキ3種。静かな佇まいでショーケースに並んでいるお菓子を見てしまうともうアウト。どのコも美人。どれも食べたくて、とても選べない。

 

購入した生菓子は、椿もちとうぐいす餅。

 

夕食後だったので、写真が暗くてすみません。実物はもっと丸く、やさしく、穏やかです。穀物の甘みとやわらかさで、赤ちゃんのほっぺをハムっとかじったような優しい気持ちに。お水やお米が甘いと感じるのと同じような感覚の甘み。椿もちは、ほんのりシナモンの風味がしました。

 

焼き菓子は夫婦ふたりですが欲張って4つ購入。

どら焼きはふわっというよりはむっちりした食感で、餡子もどっしり。ふわふわタイプではなく、小ぶりながら重量感のある感じです。美味しかった。パウンドケーキは3種類全部買っちゃった。甘さ控えめというわけではないのだけど、なんとなく粉の香りを感じるような素朴さ。だけど田舎っぽい素朴さではなくて、洗練されているという不思議。

 

あ~、いまインスタ見たら、3月はさくら餅と本葛ながし抹茶と粒あんだ。毎月食べたい。

実はこの先しばらくお休みになるようです。夏の冷菓とか食べてみたかったんだけど、来年は食べられるかな。

 

ところで下諏訪ってあまり行ったことがなかったのですが、おもしろそうな町ですね。中山道の宿場町であり、湯の里。立ち寄り湯もたくさんあるみたいです。江戸時代、さんざん歩いて疲れ果てた大名行列が遠くに下諏訪の明かりを見たとき、どれだけ安堵したことでしょう。風光明媚な諏訪湖と諏訪大社、そして温泉にどれだけ癒されたことでしょう。旅のひとを迎え、もてなした記憶のある町は今も、旅人を待っている気がしました。