お盆を過ぎた蓼科高原、あいかわらず昼間の日射しは強烈です。が、朝晩はとても涼しいです。
先日バーベキューをしました。夕方から風が出て涼しくなり、バーベキューで火を扱っているにもかかわらず日が暮れると肌寒いくらいで、思わずカーディガンを羽織ることに。熾火を眺めながら温かいお茶を飲んでいる頭上には、ちりばめたような星が輝き始めていました。つかの間の夏を惜しむ瞬間。もう少ししたら、都会より一足先に秋がやってきて、そして長い冬が始まります。
とはいえ、やっぱり昼間はまだまだ暑いのです。急に思いたって蓼科大滝に行ってみたらとても涼しかったので、ぜひ夏のうちに、と思いご紹介してみます。
川は本当に涼しいですね。足元から冷気がひやーっと立ち上ってきます。滝つぼを眺める大きな岩に座っていると、お尻からしんしんと冷えてくる。ちょっと手を入れてみると、その水の冷たいこと!さらさらとした小川ではなく、豊富な水がドードーと轟いていました。
滝つぼまでの道はコケと岩と原生林の世界。大きな岩に乗っかるように生えている木や、船の竜骨のようにカーブしている木。そしてそこにコケが生えて、日の光に照らされていました。シダも美しい。
八ヶ岳や南アルプスは登山で人気がありますが、裾野にはちょっとした湖や川、滝などがとても多く、軽い気持ち、軽い服装で楽しめるウオーキングコースもたくさんあります。例を挙げるときりがないのですが、私が行ってよかったと思うところだけでも、コケで有名な白駒池、八島湿原、入笠山のすずらん、尾白川渓谷‥など。
そのような中でも、蓼科大滝は特に気軽なウォーキングコース。駐車場はビーナスライン沿いにあるのでアクセス良好、そこから滝まで徒歩15分です。近くに住んでいる私のような移住者がちょっとお散歩がてら行ってみたり、あるいは遊びに来た友人に手軽に自然を感じてもらったりするのには最適だと思います。近くの大滝キャンプ場、親湯温泉がウォーキングコースの一部になっているみたいなので、泊まった朝のお散歩にも。
逆に言うと、首都圏や名古屋からわざわざここを目的にして来るには少し物足りないかなと思いますので悪しからず。悠々と清らかな滝つぼを見たいなら尾白川、とにかくコケに癒されたいなら白駒池を一周、をおすすめします。