おいしいお水で有名な、北杜市白州。南アルプスの恵みです。このきれいな水の景色を気軽に楽しめると聞いて、尾白川渓谷に行ってきました。

 

尾白川渓谷

正直、あまり期待していませんでした、尾白川渓谷。というのもいろいろな本やネットからの情報によると「鎖につかまりながら」や「崩落による通行止め」や「滑落事故がありました」など、かなり危険な香り。そんな尾白川渓谷でも、登山道が始まるポイントまでは初心者でも気軽に行けるそうで。登山道手前なら、そりゃそうだ。それが駐車場から歩いて20分くらいの「千ヶ淵」というところ。駐車場から登山道までの道なんて、大したところじゃないでしょ、と思っていたのです。

そのような理由で全く期待していなかったのだけど、ちょっとだけ時間が空いたついでに寄ってみるか、ということになりました。結果、とてもとても良かったので、ついでとか言ってゴメンナサイ。

 

駐車場

まず駐車場についてびっくりしたのは、車を誘導してくれる係の人がいること。しかも3人!交通整理だけでなく、酔っ払いおじさんやハイヒール女子など、登山における要注意人物の情報をなにやらトランシーバーでやり取りしているようでした。管理がしっかりしている。かくいう私もマキシスカートなぞを着ていたので、もしかしたら情報共有されていたかもしれない。

もうひとつびっくりしたのは、水着を来たキッズの多さ。たしかに川だけど、登山という頭があったので、川あそびスポットとしての認識がありませんでした。家族連れが多くて賑やか。お盆のときはもっと混んでいたんだろうな。

 

渓谷への道も楽しい

駐車場から歩きはじめるとすぐに、頭上の崖の上になにかの気配を感じました。よく見てみると、なんと猿!!それも3頭。近づいてきたり、襲ったりはしない様子。こちらにあまり興味がないようで、森の中に帰っていきました。写真中央にいるの、見えますか?

 

少し歩くと、神社が見えてきます。スッと伸びた木と苔むした鳥居が美しい。あとで調べたところ、竹宇(ちくう)駒ケ岳神社というそうです。

 

神社のすぐ脇の吊り橋。

吊り橋からの眺めがこちら。

小さくてわかりにくいかもしれないけど、たくさんの人で賑わっていました。水着と浮輪でしっかり装備。岩にタオルを敷いて、さながらピクニックといったところ。なんとも豊かな休日の過ごし方です。

 

服装について

吊り橋を渡って上流に進む。みんなが思い思いに水に入ったりくつろいだりしている脇を歩くのだけど、結構な岩場なので服装には注意が必要だと思いました。

私のようなマキシスカートは、たくし上げないといけないので片手が塞がって危険でした。駐車場でハイヒールの人を見かけたけど、この岩場は歩けないと思う。おすすめは水陸両用の靴。たまたま履いていた夫は、ちょっと水に入ったりできてとても楽しそうでした。

 

千ヶ淵

歩いていくと正面に見えるのが、千ヶ淵。

とてもおおらかで静かに水をたたえる滝つぼ。ここで泳ぎたい!

残念ながら、この写真は1%くらいしか千ヶ淵の良さを伝えていません。百聞は一見にしかず。実物のほうが写真より100倍よかった。ぜひ実物を見に行ってください。

写真には写っていないけど、少年たちが滝を登っていました。私たちの世代でももう知らない、でもどこか懐かしい夏休みの風景を見たような気がします。今度来るときは、水着とタオル、おにぎり持参で。