信州もランクイン 地域ブランド調査

地域ブランド調査2018 魅力度上位100市区町村ランキングが今年も発表されました。我らが長野県も、4つの市町村でランクイン。

 

魅力度上位100市町村

地域ブランド調査は毎年1回実施されていて、今年で13回目。全国1,000もの市区町村を対象にしているらしく、毎年その中のベスト100が発表されます。1,000あるうちの上位1割というのはかなりの難関。トコペンでは前々回の2016年にもブログ記事で取り上げたので、よかったらご覧ください。

調査項目としては、認知度、歴史や文化などの地域イメージ、自然などの地域資源、観光意欲度といった外部からの評価と、愛着度、自慢度および自慢要因といった内部からの評価で構成されているそうです。

今年の1位は北海道函館市。昨年2位からのトップ奪取。昨年1位だった京都市は、函館市と入れ替わりで今年は2位に。

この調査によるとどうやら北海道の「ブランド力」が高いらしく、1位の函館市を筆頭に、3位札幌市、4位小樽市、7位富良野市と、ベスト10だけで4つの市が北海道から選ばれています。北海道以外でトップテンに複数ランクインしているのは、神奈川県の横浜市と鎌倉市。

ほかには兵庫県神戸市、石川県金沢市など、昔からの伝統や異国情緒が残る地域がランクイン。いずれも観光地としても人気があり、「地域ブランド」という意味では納得の結果と言えそうです。

 

長野県からは4市町村がランクイン

信州に移住したい私としては、やはり長野県のランキングが気になるところ。信州の豊かな自然は立派な観光資源だし、りんごや高原野菜といった特産品のブランディングもがんばっている。アルクマもかわいい。

長野県で最も上位にランクインしているのは、私も大好きな軽井沢で18位。ちなみに昨年は15位だったので順位は落としているけれど、魅力度の数値は昨年の29.9から30.4に、若干上がっているのです。東京都と比較すると、最も順位が高いのが20位の新宿区なので、信州は東京よりブランド力があるということなのだろうか。

長野県は他にも、42位の松本市、51位の長野市、85位の安曇野市、97位の白馬村がランクイン。松本市と安曇野市は、きれいな水とのどかな田園風景そして松本城や様々なテーマの美術館など、地域資源に恵まれています。それだけでなく近ごろはおしゃれなカフェや雑貨屋さんが集まっており、また有名な松本のクラフトフェアも開かれ、なにやら活気があります。

長野市は言わずと知れた善光寺や戸隠があり、温泉、お蕎麦屋さんも多数。信州といえば、をすべて網羅できるでしょう。前回86位から51位への飛躍なので、長野市を舞台にした映画やアニメの効果など、なにか要因があったのかもしれない。

白馬村は昨年の上位100圏外からのランクイン。長野県に住んでいる知人から聞いた話では、白馬はかつてペンションやスキーブームで賑わったらしいのだけど、それも過去の話となり、一時はさみしい感じになってしまったそうです。ところが最近、質のいいパウダースノーを求めて海外からの観光客、さらには移住者まで急増しているのだとか。人が増えれば、お店も増える。国内に限らず海外からの移住者がかつてのペンションでカフェやゲストハウスなどを開き、おしゃれなお店が増えているそうです。

 

住みたい田舎ランキング

地域ブランド調査とは別に、住みたい田舎ランキングというのがあります。「田舎暮らしの本」が発表しているものなので観光というよりは、移住者の受け入れ実績や医療、交通といった、移住のための項目になっている。人口10万人未満の「小さなまち」と、10万人以上の「大きなまち」の2つのカテゴリー。

「小さなまち」の総合第1位は、山梨県北杜市。たしかに移住したい都道府県ランキングでも、毎年長野県と山梨県が1位を争っている。北杜市は八ヶ岳の南に位置し、長野県のお隣。信州贔屓の我が家の移住計画でも、実はちょっと意識している。移住したい都道府県ランキングで上位の山梨県だけど、住みたい田舎ランキングトップ10にランクインしているのは北杜市のみ。つまり北杜市は、山梨県の移住政策をけん引する存在と言えるのだろう。

一方で長野県からは、8位の辰野町、9位の伊那市がランクイン。地域ブランド調査18位の軽井沢は圏外。こうして見ると、移住したい都道府県ランキングで常にトップ争いをしている長野県は、山梨県のようにどこかひとつが抜きんでているというのではなく、バランスよく移住したい地域が散らばっているのだと考えられます。