私たちにとっての長野県の移住候補地は、軽井沢と八ヶ岳西麓。どちらも避暑地であることと、関越道もしくは中央道を使って都内との行き来がしやすいことが魅力。

軽井沢へは何度も行っているけど、今回初めて八ヶ岳西麓の原村へ行ってみました。目的はもちろん移住のリサーチ。そこで今回は軽井沢滞在からの白樺湖経由、原村行きというプランで、各地を比較してみたいと思います。

 

軽井沢~白樺湖~原村

旅の行程は2泊3日。東京から軽井沢へ向かい1日目は軽井沢泊、翌日白樺湖経由で原村に入り、2泊目は原村で。ルートを載せておきます。

 

賑やかな秋の軽井沢

まずは私たちにとってはおなじみの軽井沢。とてもいいお天気で絶好の紅葉狩り日和でした。

 

 

紅葉の名所・雲場池こそ混んでいたものの、車の渋滞やレストランの待ち時間などは特になし。私たちが入ったどのお店でも、全部の席がちょうど埋まるかどうかといった感じ。夏でさえあまり見かけない2人乗りのレンタル自転車(2人で前後に乗るアレ)が多かったことを鑑みると、軽井沢は夏の避暑地としてだけでなく紅葉スポットとしても充分認識されているようです。平日だったということもあり、客層はアジア系の団体や団塊世代のおくさまグループが目立っていた印象。

1日目は本当にいいお天気だったのだけど、やはり東京よりはずっと寒く、ヒートテックインナーとタイツの上にニットワンピース、上着はキルティングのショート丈コートでちょうどいい感じ。

2日目の朝はフロントガラスが凍っていて驚いたけど、もともと雨の予報だったので寒さ対策はしていました。トップはヒートテックインナー&タートルネックのニット&もこもこベスト、ボトムスは靴下とタイツの重ね履き&ウールのパンツ。コートは前日と同じキルティングのショート丈。コート以外は東京の真冬の装備です。おかげで寒くなかったけど、手袋があればさらに快適だったかも。

 

雨の予報が午前中は天気が持ち、雲が出てきたお昼頃に軽井沢を後にしました。

 

長門牧場のピザはおいしい

原村へのルート途中にある長門牧場に寄ってピザランチ。ピザ窯で焼いてくれるのだけど、混雑時には2時間待ちになるそうです。シーズンオフでしかも雨のこの日は、待ち時間なしで食べることができました。牧場の果てにある森が雨にけむり、日本じゃないみたいな風景。夫は以前にも来たことがあり、晴れた休日は人出も多く賑やかでのどかな雰囲気だそう。

 

 

雨も降ってきたので早々に原村へ向けて出発。が、すぐのところにソフトクリームの牛乳専科もうもうが見えたので急きょ寄り道。ストーブの焚かれた店内でソフトクリームを食べるという贅沢たるや。ここのソフトクリームは牛乳感たっぷりでおいしかった。

そうこうしているうちに、なんと霧。ここからは山を下りる一方ではあるのだけど、用心のため早々にお店を出ました。

 

霧の白樺湖

天気がよければ白樺湖でひと休みしようなどとのんきなことを言っていたけど、それどころではなくなった。白樺湖につく頃には霧はピークに。実のところ白樺湖周辺の別荘地も移住先として気にかけていて、ちょうどいい具合にルート上にあるので、ひそかにリサーチしようと企んでいました。でもあの寒々しい霧の中にそびえ立つホテルのでかでかしい看板を見ると、正直がっかり。

秋という季節柄もありますよ、霧という悪条件もありますよ。でもやっぱり、なんだか物悲しくてちっとも素敵に見えなかったなあ。やっぱり湖だから、今日に限らず霧が出やすいのかなあ‥なんて考えてしまったり。第一印象って大切。

白樺湖でピークだと思っていた霧は、運転しているあいだに更に濃くなっていき、この先の道がまっすぐなのかカーブしているのか、直前にならないとわからない状態に。前を行く車など皆無なので、自分で道を切り開いていかなければならない。月2~3回の東京との行き来を考えても、毎回白樺湖まで山を登るのは大変そうです。

標高が下がり、山から集落に下りてくると霧はうそのように無くなり、ただの雨に変わりました。茅野駅のあたりは標高約800m。夫が夏に茅野駅に降り立ったことがあるのだけど、駅周辺はカラッとはしているものの涼しくはなかったとのこと。とはいえ夜になると一気に涼しくなるそうです。

 

理想の高原、原村

原村の中心部は標高約1,000m。住宅が密集している部分もあり、私たちとしては住むにはもう少し静かなところがよさそう。ということでさらに車を走らせ宿泊先のペンション村へ。このあたりは標高約1,200~1,300m。木々が茂り、土があり、静かで夜は真っ暗に。

この感じはまさに理想。自然があって静かだけど、周囲にはほどよく人家があり山奥ではない。木の甘い香りが漂っていて、空気がクリア。

 

紅葉も見事だったけど、軽井沢のように混雑していない。というか、ほぼ人に会わない。朝の1時間半ほどのお散歩のあいだに出会ったのは、紅葉を撮影しているおじさんと、犬を散歩させているご婦人、車で送り迎えしている母娘ぐらい。

朝の時点での服装はヒートテックインナー&ワンピース&もこもこベスト、靴下&タイツ重ね履き、キルティングのショート丈コートで充分でした。日向を歩いていると少し暑く感じるほど。軽井沢よりさらに寒いとは、特に感じませんでした。

移住先候補として最初から好意的に見ていたということも影響しているかもしれないけど、実際に行ってみて、最有力候補地は軽井沢を抑えて原村!と言わざるを得ない(今のところは)。