軽井沢プリンスアウトレットをぶらぶらしているうちに、なんと雪がちらちら。3月というこの時期を考えればあり得ない話ではないのだけど、昨日の陽射しと暖かさにすっかり油断していた。車で来ているし、暗くなるとさらにやっかいなので私たちにしては珍しく、早めに軽井沢を出ることにしました。

 

雪の軽井沢 峠越え

車に乗る前にトイレに寄ったりコーヒーを買ったりしている少しの間で、みるみるうちに雪が積もり、あっというまに一面雪景色。

 

 

雪道の運転に慣れていない夫は、前の車の轍の跡をそろそろと進みます。プリンス通りあたりまでは良かったのだけど、その先は周りの車の数がグンと減り、轍の跡はつぎつぎ降る雪にかき消され、路肩にはこの雪で立ち往生する車が‥!

これは引き返したほうがいいのかもしれない、と困難な状況に心が折れかけた私たちを救ったのは、スイーッと追い越して雪の中に消えていった、一台の静岡ナンバーのマーチ。コロンと小さなマーチ、しかも雪に慣れていないはずの静岡ナンバーが、果敢に雪道に挑んでいく様子を見た夫の勇気は息を吹き返し、心に情熱の炎を燃やして、軽井沢の峠の雪道に挑みます‥!

何年も夫の運転する助手席に座っているけど、肩をいからせて前に乗り出し、前方を凝視しながらカチコチと運転する恐ろしい形相の夫を、今回初めて見ました。少し進んではタイヤがガリガリと地面に凍りついてしまうような音を立て、また進もうとすると後輪が滑ってちゃんと付いてこない。あまりにも歩みが遅いので、碓氷軽井沢インターまでこの集中力を維持できない、しかし引き返すにはもう遅い、という絶望的な場所で、冷や汗をかきながらハンドルを握りしめる夫の言うことには、なにやら路面の様子が変わったとのこと。

ここでピン!っと思い出した!

軽井沢WEB検定3級の試験勉強がこんなところで役に立つとは。軽井沢から出発して、92号の途中から碓氷軽井沢インターまでの区間は、なんと「凍結防止道路」になっているのだ!!

得意げに知識を披露したところ、夫からは「知っていたなら早く教えてよ」と、ごもっともな指摘。なんとか無事に碓氷軽井沢インターまで辿り着くことができました。

それにしても技術の進歩は素晴らしい。むかしの人はとても苦労して軽井沢に来たと、これまた軽井沢WEB検定の勉強で知っていました。