軽く朝食を食べたら、いつもの雲場池へぶらぶら朝のお散歩。ゴルフ橋を渡って別荘地に入ると、いつものように清々しい新鮮な空気が出迎えてくれました。

 

雲場池までお散歩

寒さを覚悟して(期待して?)いたけれどとってもいいお天気で、地元の人が言うには、「気持ち悪いくらい暖かい」とのこと。木々に囲まれた別荘地を歩いていても、少しも寒くない。木漏れ日がキラキラと落ちてきて、昨日までの雨に洗われた空気を一層輝かせています。その様子は、「美の権化」と言ってもいい。

ただし、雪が無くなったからなのか、夏のシーズンに向けてなのか、あちらこちらで建築工事や道路工事が行われていて、その音が聞こえきました。旧ゴルフ通りから御膳水、ホテル鹿島の森の脇を通って雲場池のお尻に出ようとしたけれど、工事中のために通行止め。テクテクと引き返しました。

しかし悪いことばかりではない。工事中で迂回したために、今まで知らなかった道を知ることができました。

 

ノーマンレーン

旧ゴルフ通りの途中を南に曲がって別荘地を歩いて行くと「ノーマンレーン」の標識が。軽井沢WEB検定の勉強で出てきた、あのノーマンレーンだ。

 

 

カナダ人宣教師のダニエル・ノーマンさんの別荘があったことが名前の由来。ノーマンさんはユニオンチャーチ設立の中心となったほか、軽井沢の善良・清潔な風紀を保つことに尽力された方だそう。

細い道の両側に沿って、ゆったりとした間隔で建つ別荘たち。苔むした浅間石の塀は、なんともいえない趣きがあります。ゆとりのある敷地内には雪が解けずに残っていて、冬のあいだは人の気配のないことを物語っているものの、積もったままの雪の上に春の日差しが注いでいるのがなんとなく間が抜けていて、寂しさや陰鬱な感じはまったく無く、むしろとてものんきで平穏な景色でした。

 

近衛レーン

うっかりそのまま進むと離山通りに出てしまうので、途中で更に南に。すると出るのが近衛レーン。これも軽井沢WEB検定で勉強しました。戦前の首相だった近衛文麿さんの別荘があったことが名前の由来です。

そしてまたうっかりそのまま進むとこれまた離れ山通りに出てしまうので、もう一度グイッと南下して雲場池に向かいました。これだけたくさん歩いたのに、出てきたのは雲場池のお尻。目的地には着いたけど、当初の予定よりだいぶ長い時間、別荘地での散策を楽しむことができました。

今日は雪景色だったけど、きっと季節が変わっても四季折々のすばらしい風景を見せてくれるのでしょう。今回の工事が終わっても、まわり道をしてお散歩を楽しむことになりそうです。

 

雲場池

雲場池のお尻からスタートして時計回りに歩いていくと、途中だれともすれ違うことなく入口にたどり着きました。いろいろな季節の雲場池に来ているけれど、これほど空いているのは初めて。

 

 

雲場池の正面からはクリアな空と、その空を映す雲場池の水面がスッキリ広がって、なんとも清々しい眺め。空気が澄んでいるからか、すべての境目がはっきりと明瞭になっていました。前回美しい紅葉を見せてくれた木々は、枝にびっしりとまだ硬い新芽を付けていました。まだ寒いけれど、自然は着々と春への準備を進めているのです。そしてこの新芽たちが一斉に開く、若葉の季節がやってくる!