-この記事は「時には木陰に寝ころんで」より、引っ越ししてきました-

 

11月のはじめ、箱根で紅葉狩りをした。それから早1か月。東京は今がちょうど紅葉の盛りのようだ。

11月の最後の週末に、イチョウが黄色く輝く駒沢公園へピクニックに行ってきた。

 

駒沢公園で秋のピクニック

駒沢公園のイチョウとケヤキ

11月最後の週末は、予報によると土曜日曜ともに晴れて暖かくなるとのことだった。紅葉のころは春のお花見と同じで、晴れていればぽかぽかと暖かく過ごせるのだけれど、太陽が隠れると途端に肌寒くなる。よく晴れた日で、さらに紅葉が見ごろ、という2つの条件が重なった時にはじめて、晩秋のピクニックが楽しめるのだ。それがまさに、11月最後の週末だった。

休日の駒沢公園は、ランナーと犬と子どもたちでとても賑わっている。

人は走らなければいられない生き物なのかもしれない。

あらゆる種類の犬が、磁石のようにこの地に引き寄せられているのかもしれない。

そして少子化というのは実は幻なのではないか。

そんな賑やかな駒沢公園を2つに分けるかたちで走る駒沢通りに、見事なイチョウ並木がある。陽射しの中で黄色く輝くイチョウは、紅葉の中でもとりわけ豪華。公園にいる人だけでなく、駒沢通りのドライバーも楽しませている。公園内の見どころは、広い通路を覆うアーチのようなケヤキ並木。夏に木陰を提供してくれたケヤキが気前よく紅葉して、色づいた葉を絶え間なく落としていた。センチメンタルな気分になりがちな季節だけど、駒沢公園の落ち葉はどこかのんきで、陽射しの中であっけらかんとしていた。

 

 

晩秋のピクニック

いつもピクニックをするお決まりの場所があるのだけれど、今回は紅葉を満喫できる場所を探すことに。人通りが多いケヤキ並木周辺は避けて、私たちらしくちょっと地味な場所を見つけた。それはランダムに植えられたイチョウの木立の下。ハラハラと絶え間なく落ちる黄金の葉っぱが、チェックのピクニックシートや木のお皿、そして頭や肩に降り注ぐ。木のあいだから陽射しが差したり、陰になったり。陰になるとちょっと肌寒かったので、ブランケットをひざに。静かなピクニックを楽しんだ。

 

 

りんごを横にスライスしたら、りんごの花びらのような蜜が入っていた。カマンベールチーズを重ねてはちみつをかけると、お酒のおつまみにぴったり。合わせるのはりんごのお酒、シードル。あとはマッシュルームのマリネとパン、そしてバスケットに忍ばせたキャラメルとチョコレート。

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マッシュルームのマリネ

マッシュルームが生で食べられると知ったのは、青山にある八百屋さんにふらりと立ち寄った時のこと。友達とぶらぶら街歩きをしていてたまたま見つけたそのお店で、生で食べられるからと、マッシュルームとズッキーニを試食させてくれたのだ。ナッツのように濃厚な香りのマッシュルームと、みずみずしく甘いズッキーニ。それ以来、新鮮なマッシュルームが手に入ると、まずはサラダで食べることにしている。

気をつけなければいけないのは、キュッと締まったマッシュルームを選んで買っても、傘はすぐに開いてしまうということ。急いで食べないといけない。なにかの都合で食べ損ねてしまうといけないので、たくさんのマッシュルームを買ったときにはマリネにして瓶詰めに。そうしておくとプレートランチの添え物やサンドイッチの具、そしてピクニックのおつまみに、いつでも持ち出せて重宝する。秋バージョンのピクルスといった感じだろうか。

 

マッシュルームのマリネのつくり方

瓶詰めにしておけば、いつでもピクニックに持って行けます。

分量は、160mlのWECK2つ分です。

  • マッシュルーム 150 g
  • レモン汁 小さじ 1
  • 玉ねぎ 小さじ 1 (みじん切り)
  • オリーブオイル 50 ml
  • 白ワインビネガー 50 ml
  • 塩 ひとつまみ
  • 胡椒 適量
  • ドライハーブ 適量 (タイム、オレガノなどお好みで)
  • にんにく 1瓶につき1片
  1. 小さいマッシュルームなら丸のまま、大きければ1/2か1/4にカットして、かぶるくらいの水とレモン汁で5分ほど茹でる。キッチンペーパーで水気を切る。
  2. オリーブオイル、白ワインビネガー、玉ねぎ、塩、胡椒、ドライハーブを鍋に入れて火にかけ、一度沸騰させる。
  3. 消毒した保存瓶に、にんにくを1片ずつとマッシュルームを均等に詰め、マリネ液を注ぐ。マッシュルームがマリネ液から出るようなら、オリーブオイルを注ぎ足す。
  4. 密閉して完成。