-この記事は「時には木陰に寝ころんで」より、引っ越ししてきました-

 

今年は桜の開花が早い。あたたかい陽射しと満開の桜に誘われて、まだ3月だというのに、慌ててお花見ピクニックを決行した。春はなにかと忙しい時期だから、準備が簡単なインスタントピクニック。

 

サンドイッチとパウンドケーキ

デパ地下を活用

気合いを入れてお弁当の準備をするのは、楽しい反面、時間も手間もかかる。栄養バランスと彩りを考えてメニューを組み立て、メインのほかにちょっとしたおつまみやデザートまで用意するとなると、大仕事。それだけ気合いを入れたお弁当を広げるときにはちょっとした達成感があり、みんなの喜ぶ顔を見ると苦労も吹き飛ぶのだけれど。

お花見のように、「今が見ごろ!」という瞬間を逃したくないピクニックがある。とくに今年は、思ったよりも開花が早く、予定していたお花見を前倒しすることになった人も多いのではないだろうか。そんなときにはパッと出かけて、桜の一瞬の華やぎを見逃さないことが重要だ。

二子玉川のいいところは、高島屋とライズがあり、デパ地下が充実していること。お弁当もおつまみも、お菓子もビールも。サンドイッチもおにぎりも、海鮮丼もからあげも。なんでもござれ。

そんななか、お花見ピクニックに私たちが買ったのは、パンのPAULのサンドイッチ。ハムとチーズのバゲットサンドと、バジルソースとモッツアレラのオリーブパンサンド。夫とふたりで半分ずつ、両方のサンドイッチを食べたかったので、お店で半分にカットしてもらった。

 

 

 

常備焼き菓子

週末や時間のある時につくり置きをしておいて、いつものごはんにサッと出せる常備菜。同じような感覚で、「常備焼き菓子」というのもいいものだ。ここでいう常備焼き菓子とは、買ってきたものではなく、週末などにまとめて焼いておく、ホームメイドのお菓子のこと。たとえばパウンドケーキやクッキー、マフィンのような、アメリカの田舎のキッチンにいつもおいてあるような、素朴なおやつ。ガラスのジャーに入っていて、子どもがこっそりつまみ食いするような。

ピクニックのために改めて準備をしなくても、常備焼き菓子があれば、バスケットにサッと入れるだけですぐに出かけられる。

 

 

 

レモンカードのパウンドケーキ

今回のお花見では、レモンカードのパウンドケーキを持っていった。冬のレモンでつくったレモンカードが入ったパウンドケーキは、明るくて爽やかな味わい。春の陽射しにぴったり。

パウンドケーキは文字通り、材料が1パウンドずつ入っているのでパウンドケーキというのだそう。小麦粉、お砂糖、バターをそれぞれ1パウンド。1パウンドって何グラムだったかしら?といつもわからなくなるので、私はそれぞれ100グラムということにしている。今回はレモンカードが入るので、お砂糖とバターを少し減らして。

 

レモンカードのパウンドケーキ

冬に作ったレモンカードを使って

  • 薄力粉 100 g
  • 砂糖 70 g
  • バター 70 g
  • たまご 2 こ
  • ベーキングパウダー 小さじ 半分
  • レモンカード 大さじ 3
  • レモンピール レモン 1こ分 (すりおろすかみじん切り)
  1. バターとたまごを室温に戻しておく。
  2. 薄力粉とベーキングパウダーをふるいにかける。
  3. バターをホイッパーでよく混ぜる。
  4. 砂糖を3回くらいに分けて入れ、その都度よく混ぜる。
  5. 溶いたたまごを5回くらいに分けて入れ、その都度よく混ぜる。分離しないよう、しっかり。
  6. ふるった粉を入れ、ヘラで返すようにさっくりと混ぜ合わせる。かき混ぜたり、こねたりしないように注意。
  7. レモンカードとレモンピールを加えてざっと和える。
  8. クッキングシートを敷いたパウンド型に入れて、170℃に予熱したオーブンで35分くらい焼く。串をさしてみて、生地がついてこなかったら完成。

バターとたまごを室温に戻しておくのを忘れないように。

電動ホイッパーがあると便利。

レモンカードのつくり方 ピクニックにもプレゼントにも

 

 

 

 

土手か二子玉川公園か

常備焼き菓子のパウンドケーキを持って、PAULでサンドイッチを購入し、ビールも買って、さてどこでお花見をしよう?東急東横線多摩川駅から二子玉川までの多摩川沿いには多摩堤通りが走っていて、この道は桜も新緑もとてもきれいな並木道になっている。広々と開けた多摩川と土手を眺めながら、桜や緑のトンネルを走るのは気持ちのいいものだ。しかしあくまでも道、しかも交通量も多いので、ゆっくりお花見といった感じではない。

シートを広げてのんびりするには、やはり土手に下りるのがいいと思う。私たちが行った日も、思い思いにお弁当を広げたり、芝生に寝そべっている人がたくさんいた。ただし土手なので、木があまりない。紫外線が気になる人や暑がりの人は、木陰を探すのに苦労するかも。

もうひとつの選択肢は、二子玉川公園。それほど大きな公園ではないけど、家族連れで賑わっていた。公園の中にスタバがあるので、コーヒー片手にぶらぶらとお散歩気分のお花見に良さそう。

 

今回私たちは二子玉川公園でピクニックをしたのだけれど、シートを広げたのは残念ながら桜が見えない場所。なにしろ結構混雑していたので。二子玉川駅から公園までの多摩堤通りにも桜並木があり、こちらは土手の上を歩けるようになっているので、行き帰りに桜の花を楽しんだ。

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