先日、移住リサーチを兼ねて行ってきた軽井沢・八ヶ岳旅行で、無視できないパンフレットを入手しました。たてしな自由農園原村店の観光案内コーナーを物色していたところ、こんなものが。

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ということで、原村のお隣にある富士見町の移住サポートについて。

 

富士見テレワークタウン計画

移住者誘致のための補助金や支援策が手厚い自治体がある、ということは知識として知っていました。しかし我が家のターゲットである長野県は「移住したい都道府県」総合第1位、しかも10連覇(田舎暮らしの本・宝島社)ということで、わざわざ支援しなくても移住者が集まってくるんでしょ、と思っていたのです。そこでみつけたこのパンフ。

“家賃、光熱費等の補助として、毎月8.3万円”

候補地にしていた原村のお隣の富士見町で、こんな魅力的すぎる支援策があったとは!なにやら富士見町は「富士見町テレワークタウン計画」というものを進めているらしく、移住支援でありがちな就農や就林に限らないところが、我が家にとっては魅力的。「ホームオフィス計画」と「森のオフィス」という2つの柱があるらしい。

 

ホームオフィス計画

ホームオフィス計画は、環境のいい場所にいながら都心と同じクオリティの仕事をしましょう、という働き方を目指すプロジェクトで、想定されているのは在宅勤務やサテライトオフィス。富士見町は既存物件や高速ネット回線を提供、無料モニターを募集していました。‥が、募集はすでに終了。モニターのみなさんの活躍の様子をホームページで見ることができます。

富士見町ホームオフィス計画

森のオフィス

八ヶ岳のふところにあるコワーキングスペース、森のオフィス。会議室や交流スペースもあり、イベントなどでも利用できるそうです。今回みつけたパンフレットの支援策は、この森のオフィスの会員となることが条件のひとつとされています。

知り合いのいない場所に移住して、まず不安なのは人間関係。同じような、あるいはまったく異なる境遇や志向を持つ人たちと、空間をシェアしながら情報交換ができる場は、願ってもいない好条件だと思う。そんな森のオフィスを利用しながら毎月8.3万円の補助が受けられるなんて、まさに願ったり叶ったりとはこのこと。

ところが大変大変残念なことに、この支給は2017年3月末まで。ちょっと我が家は間に合いそうにない。必要な方がいるかもしれないので、一応詳細のリンクを貼っておきます。

富士見町森のオフィス

 

移住支援の内容が我が家にベストマッチと思われた富士見町。残念ながら機を逃してしまったけど、富士見町の目指す方向性には共感しています。地方への移住といえば農業を始めたい人や地元企業に転職する人が多く、そのためのセミナーや支援策はよく見かける。しかし住む環境や暮らし方を変えたいだけで、今までの仕事を続けたい人もいるはず。もしくは組織に属するのではなく、自分で何かを発信したい人も。就農や転職だけでなく、そういった人たちも安心して移住できるようになれば、地域を構成する層がますます厚くなり、面白くなっていきそうだと思うのです。

2015年度にホームオフィス計画のモニター募集、2016年度に森のオフィス利用による移住コスト補助をしてきた富士見町。2017年度も注目していますよ‥!