今夜の宿は、軽井沢の歴史を感じる万平ホテル。

前回はクラシックながらも設備が新しいウスイ館に宿泊したけど、今回はオフシーズンということもあり、人気のアルプス館を予約することができました。

 

万平ホテル アルプス館

ウスイ館のお部屋は、フロントからすごく遠かったと記憶しています。フロントでチェックインしたら、メインダイニング前の廊下を右手に向かって突き当たるまでしばらく歩いてエレベーターに乗り、長い廊下を歩いてアタゴ館を通り過ぎてやっと到着。それに比べて、アルプス館のお部屋の近いことといったら。フロント脇の重厚な階段を登ったらすぐでした。

室内は長い年月を経た軽井沢彫りの箪笥や、ぼんぼり型の明かり、建具や窓枠など、ひとつひとつどれをとってもクラシカルな年代物。だけど不思議と重々しさがなく、優雅で女性的なしなやかさが感じられます。ウスイ館のときも思ったけど、本当に落ち着く。

前回のウスイ館で見て以来、冬に万平に泊まることがあったら、と楽しみにしていたのが、バスルームのタオルウォーマー。ところが残念ながらアルプス館にはありませんでした。アルプス館のバスルームは、優雅な猫足のバスタブ。ウスイ館のバスルームは、シャワーブースとバスタブ、そしてタオルウォーマー。個人的な意見だけど、バスルームに関しては猫足のバスタブよりも、シャワーブースとバスタブが分かれていて、タオルウォーマーがある、新しい設備のウスイ館の方が好きだな。

歩き回って疲れたので、温かい紅茶を淹れて大きな窓の前にやれやれと腰掛けると、なんとも嬉しいものが置いてありました。「万平ホテル創成期の記憶」という冊子とラゲージラベル、シールと絵はがき。ほくほくした気持ちで冊子を読み込みました。