キャンプ2日目はバラギ湖でカヤックを初体験。実は以前から興味津々だったカヤック。梨木香歩さんの「水辺にて」を読んでからいよいよやってみたくなり、(というより休日にカヤックを積んで水辺へピクニックに行く、というライフスタイルに憧れて)、丁度いいところにカンパーニャ嬬恋でカヤック体験のプログラムがあったので申し込みました。

 

バラギ湖でカヤック

 

 

「水辺にて」で描かれているカヤックという乗り物は、ハンモックに揺られるように水面に浮かび、静かにたゆたう印象だったのだけど‥。実際にやってみると意外とスポーティな要素が満載。なにせインストラクターの第一声が、「カヤックは水没します!」!!ウソー!!!カヤックが水没したときの脱出の方法などを陸地でレクチャーされ、水に落ちてもいいように携帯や貴重品を預け、靴まで脱ぎました。カヤックの上でのんびり本を読み、お茶とクッキーを食べようと目論んでいたのが夢と去り、すっかり現実に引き戻されました。

さて冷静になったところで水の上に出てみると、やっぱり気持ちいい!!

 

大人になると、普段は汚れることが気になって大胆にはなれないものです。しかし裸足になったことで心も開放されたのか吹っ切れたのか、パドルを漕ぐごとに水が跳ねて腕や足を濡らしたりするのも面白くて、あまり綺麗には見えない水の中に肘まで沈めて冷たさを楽しみました。

最初はこの素晴らしい乗り物の扱いがわからず風に運ばれるまま湖岸に追いやられていたのが、一旦湖の真ん中まで出ると、右に行ってもいいし左に行ってもいいし、その場で回ってもバックしてもいい。とても自由に感じました。常日頃、どこかに行きたければ道を歩く、会社では自分のデスクにつく、電車でも自分のテリトリーを守るのに必死。思えばこんなに自由に思いのまま進路を決める(もしくは決めなくてもいい)、ということは新鮮な感覚でした。カヤック楽しい!