静かな部屋でぐっすり眠って、軽井沢2日目の朝。窓を開けるとあたりはしっとりとした森の空気に包まれていました。少し霧を含んでいて、それが森の木々の香りを一層濃厚にしています。

ここでひとつ白状すると、朝起きたときに晴れていなかったので、少しがっかりしたのです。しかし、むしろこの軽井沢らしさよ。エアコンや人混みでささくれだった気管支や肺に、この潤いはなんと良さそうなことか。フィトンチッドが染みわたります。軽井沢一帯の空気をすべて吸い込むつもりで、朝からしっかりと、貪欲に、深呼吸。そしてあの優雅なバスルームでちゃっかり朝風呂も。

 

万平ホテルの朝食

朝ごはんは万平ホテルのメインダイニング。天井が高く、クラシカルな空間です。中に入ると、紳士淑女の皆さまが思い思いに朝食を楽しんでいました。夏休みが終わったからなのか、家族連れはほとんどなし。奥さまたちは朝から皆さんきっちりメイクされ、おじさま方もセンタープレスのパンツに襟付きシャツといった装い。さすが軽井沢。旅行ということで動きやすいカジュアルな格好で来た自分の服装が気になります(メイクはきちんとして行きましたよ)。今度来るときはもう少しちゃんとした服を持ってきた方がいいかもしれない‥と心にメモ。

案内されたのは1番奥の庭に面した席。窓の外の緑が本当に明るく、朝食を食べているあいだに太陽の光がカーテンのように庭を渡っていき、さっきまでの霧がスーッと晴れていきました。

この朝食がとっても美味しかったと、いまだに夫の語り草になっています。メニューは以下のとおり。

ジュース:トマト、オレンジ、グレープフルーツ、りんご、もも、野菜ミックスからひとつ

卵料理:ボイルド、フライド、スクランブル、オムレツからひとつ

付け合わせ:ハム、ベーコン、ソーセージからひとつ

サラダ、トースト、コーヒーか紅茶

 

温かくてクリーミーなたまご、ソーセージ、パリリとしたグリーンサラダ。ホテルメイドのジャム数種類をどれにしようか迷いながら塗って食べるトースト。万平ホテルの朝食は、朝から優雅な気分にさせてくれます。

ぐっすり寝て、朝から時間をかけてたっぷりと朝食を頂いて、今日のエネルギーをしっかり充電。この時は気がつかなかったのだけど、ここで撮った写真の肌ツヤの、なんとまあいいこと。良い睡眠と良い食事、良い空気のなかで楽しく過ごすことは、若返りの秘訣なのかも。ああ、そういえば長野県は日本一の長寿県ですよ。