軽井沢万平ホテル
バーラウンジ
万平ホテルに泊まるからには、ぜひ行ってみたかったのです、バーラウンジ。ホテルのバーといえば、最上階にあって夜景を見ながらカンパイ!というのもいいけれど、こちらは一階ロビーの通路の角にひっそりとドアがあり、なにやら秘密めいた雰囲気。外からは中の様子を見ることができません。期待(渋い大人のバーデビュー)と不安(場違いじゃないかしら??)でドキドキしながら扉を開けると‥。
かなり賑わっている様子で、カウンター席はすでに満席。私たちは重心の低いクラシカルなソファセットに案内されました。ソファセットは小さめサイズ。灰皿はどっしりとしたガラス製。店内の間仕切りには障子。なんだかおばあちゃんの家の応接間みたいな懐かしい空間でした。
ホテルの最上階にあるようなバーは、めかしこんで行く「攻めのバー」。こちらはその対極で、分別を知る大人の「等身大のバー」だと思いました。本物は着飾る必要なんてないのです‥。夜が早くあたり一帯シンと暗くなってしまう軽井沢の森の中で、夜な夜な大人達がつややかに過ごすオアシスのような場所でした。
ウスイ館
ところでこの万平ホテル、当然のことながらお部屋も素晴らしかった。1936年築のアルプス館のお部屋の写真がレトロで素敵だったのだけど、残念ながら予約でいっぱい。そこで「アルプス館を彷彿とさせるクラシックタイプ」と書いてあるウスイ館に泊まりました。
室内の様子は万平ホテルホームページにある写真の通りなのだけど、実際に泊まってみると想像よりとても広々と感じました。
天井が高めで窓も大きく、室内の空間が大きく取られています。寝室とソファスペースを分けるガラスの間仕切り壁も、うすっぺらではなくどっしり。日本の旅館のようなこじんまりした感じではなく、全体的なモジュールが大きい西洋のホテルを感じさせます。
浴室がまた素晴らしい。清潔感のある白いバスルームなのだけど冷たい感じは全くなく、不思議とほっこりとした暖かみのある空間なのです。
と、そこにタオルウォーマーを発見。
いくら山の上の軽井沢とはいえ、この季節はさすがに動いていなかったけど、寒くなるとこのタオルウォーマーでバスルームとタオルを温めて、優雅なバスタイムを過ごすのだろうな。タオルウォーマーは冬のヨーロッパに旅行したときに知ってしまった、私にとってのアコガレアイテム。シャワーの後、ぬくぬくのふわふわに温められたタオルに包まれる贅沢といったら。まさか軽井沢で再会できるとは。