かの有名な旧軽井沢銀座。おすすめ観光スポットと、お気に入りのランチ、おみやげについて。

 

旧軽井沢のみどころ

軽井沢の自然と文化を楽しむ

雲場池

かつて渡りの途中の白鳥が訪れたことから、別名「スワンレイク」とも呼ばれている雲場池。今は白鳥ではなく、カモの家族が住んでいます。標高1,000mの軽井沢で静かに水をたたえる雲場池は、地元の人や別荘族のお気に入りでもあるそうです。

水面と池を囲む木立が見渡せる入口付近はたしかに絶好のシャッターポイントだけど、そこで終わらずに池の周囲を巡る散策路もぜひ歩いてみてほしい。木々がきもちいい木陰を作り、土のにおいを感じることができます。夏の清々しい緑、秋のゴージャスな紅葉、冬のシンとした雪景色など、季節ごとにそれぞれの表情が楽しめます。

旧軽井沢全体について言えることだけど、きちんとした小道でも雨上がりや朝などはぬかるんでいることが多く、ヒールの細い靴は歩きにくいので注意が必要です。

 

旧三笠ホテル

1905年に西洋風のホテルとして建築された旧三笠ホテルは、国の重要文化財に指定されています。各界の著名人が宿泊し「軽井沢の鹿鳴館」と呼ばれた当時の、贅沢で華やかな建物や調度品の数々にうっとり。木骨様式のシンメトリーな建物はまさに西洋美。豪華な白い窓枠がレースのように優雅でした。

インテリアや調度品も当時のままに残されていて、レトロな照明や優美な吹き抜け階段など見どころ満載。当時としては超贅沢品のバスタブや水洗トイレなどを見ていると、古き良き時代の上流社会を垣間見ているような気がしてきます。向こう側がゆらゆらとゆがんで見える昔のガラス窓から外の景色を眺めるのもいい。

旧三笠ホテルへ行くなら、その道中もぜひ楽しみたいものです。旧ロータリーから旧三笠ホテルへ向かう途中にある道は「三笠通り」と呼ばれていて、見事なカラマツの並木道になっています。もともとは軽井沢と草津を結ぶ「草軽電気鉄道」の線路跡だったとか。森林浴の気分でサイクリングにちょうどいい距離でした。

 

ショー記念礼拝堂

旧軽銀座の先にある小さな木造の教会がショー記念礼拝堂。ショーさんというのは軽井沢を避暑地として見出したカナダ人宣教師で、現在の文化的でクリーンな軽井沢があるのはショーさんのおかげと言われています。森の中にあるこのシンプルな教会は、ショーさんがキリスト教布教の拠点にしていた場所。軽井沢に数ある教会のなかでも最古の教会です。まるで周囲の森に守られているような、どことなく穏やかで静かな時間が流れ、おもわず神聖な気持ちに。

教会の右を抜けるとショーハウス記念館があります。これはショーさんが建てた別荘で、今では数ある軽井沢の別荘の中の記念すべき第1号だそう。内部は当時の家具や資料などが展示され、外国宣教師たちの生活を知ることができます。

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旧軽井沢でランチ

Pyreness(ピレネー)

六本辻でひときわ目を惹くレストラン。暖炉でじっくり焼くお肉が名物で、軽井沢へ行くたびにお世話になっています。新鮮野菜を使った前菜のビュッフェがついてくるランチが人気。週末は行列になっていることもあります。

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シェ・マリー

有名なパン屋の浅野屋の奥にひっそりと隠されている洋食屋さん。歴史ある古い喫茶店のように、ちょっとかすれた雰囲気がいい。ここで食べたいのは浅野屋のパンが付いてくるビーフシチュー。王道の洋食からは、古き良き軽井沢の王道を感じることができます。

 

川上庵

お蕎麦屋さんと聞いてびっくりするほどおしゃれでモダンな川上庵。いつもお客さんで賑わっています。サラッとお蕎麦だけ食べて帰る人は少ないようで、天ぷらなどをつまみながら昼間から一杯やっている人を多く見かけます。

 

旧軽銀座のおみやげ

ジャム小林

外国人宣教師によって伝えられたジャムは軽井沢の名物で、旧軽銀座にもいくつかお店があります。私が好きなのは、通りの一番奥にあるジャム小林。ロシア人から伝えられたと言われるレシピを今も守り続けていて、果実のフレッシュさが残る素朴な味わいがいい。定番のイチゴジャムやブルーベリージャムもあるけど、私のお気に入りはルバーブとレーヌクロード。どちらも甘酸っぱくてキュンとしたおいしさ。秋になると紅玉のジュレなんていうデリケートなものもお店に並び、どのジャムにするか惑わせてくれる。

 

軽井沢デリカテッセン

日持ちしないのであまりたくさんは買って帰れないけど、軽井沢デリカテッセンにも必ず寄ることにしています。買うのはスライスソーセージ5種セットとレバーペースト。軽井沢旅行から帰った日の夜に、楽しかった思い出に浸りつつ、ワインと一緒に楽しみます。すっきりとしたシンプルな店内は新しいお店のように見えるけど、実は以前の店舗が奥にある老舗デリらしい。

 

ちもと総本店

夏はかき氷で行列ができます。だからかき氷のお店だとばかり思っていたけど、ちもと餅という和菓子も有名なお店。ふわっふわの黒糖のお餅にクルミが入った癖になる味。口に入れるとふわりととろけ、クルミのアクセントが効いています。竹の皮にくるまれていて、お土産にぴったり。