朝のお散歩がてら行ったのは、くねくねと続く石の有機的なラインが特徴の、内村鑑三による石の教会。外国人宣教師による素朴な木の教会とは一線を画す存在感がありました。

 

石の教会

ホテルブレストンコートから少し歩くと見えてくる石の教会は、「風の谷のナウシカ」に出てくる王蟲(オウム)が化石になって、その周りに森ができたような建物でした。森とは言っても木々がまだ若いのか、地面まで光を通しているので明るく平和な印象を受けます。

中に入ってみると、いままで見たこともない教会に一瞬びっくり。なにしろ本当に化石になった王蟲の内側のような石の天井なのだ。波打つ伸びやかなドーム空間で、植物に覆われた石の壁を、水がさらさらと伝い落ちていました。

流れる水の脇のベンチに静かに腰掛けていると、水の落ちる音と自分だけが存在しているかのような錯覚を覚えます。教会の正面は大きなガラスになっていて、陽射しがまるで天の光のように空間を照らしていました。私は特定の神様を持たないけれど、心が浄化されなにやら敬虔な気持ちになったのは確か。