ネットで初めて見てから、かれこれ半年くらいのあいだ気になっている中古建物付物件があります。当然いくつかの物件をチェックしているのだけど、見れば見るほど気になる1軒というのはそう多くはない。同じエリアの他の物件と比べても、内装が洗練されているし、広さも充分。べらぼうに安くはないけれど、内容を考えたらお買い得かもしれない。

 

中古別荘の内覧

資料請求

ネットでみつけて3か月ほど経ったころに資料請求をしてみました。資料の写真は、ネットに載っているものとだいたい同じ。それに加えて周辺の区画図が載っていたので、早速Googleマップで検索。ついに所在地を突き止めることに成功しました。これで周辺の様子や標高を調べることができ、妄想が広がります。

とはいえ、当地の相場がわからないうえに、別荘利用ではなく二拠点居住のための家として適しているかどうか、資料からは判断できない。敷地300坪といわれても、実際どのくらいの広さなのか想像できませんし、冬も住めるような仕様になっているのかも知りたいところ。

 

内覧

そのような経緯があり、この夏ついに見学に行ってきました。

 

よく晴れた午後、約束の時間に現地に行くと担当の方が待っていてくださり、早速内覧。実際にお部屋に入ってみると、資料を見るだけではわからない、桁違いの情報量に触れることができました。たとえば平面図からはわからない天井の高さ、それによる解放感。立派な梁や天井材からは、きちんとお金をかけて建てられた建物だということが推測できます。築年数のわりにきれいな室内は、この建物が大切にされてきたことをあらわしています。

私は住宅や不動産についての素人だし、いままで中古物件を購入したこともなければ、見学すら今回が初めて。そんな私だけどこの物件を見学させてもらって思ったことがあります。それは現在どのような方が所有されているのか、というのが意外と重要だということ。

同じ築年数でも、雑に扱われている家としっかり手入れをされている家では、傷み方が違うのだと思う。そして家をきちんと整えるだけのゆとりと美意識のある人が住んでいた家というのは、物理的にはもちろん、精神的にもきれいで整っているような気がするのです。なぜそう思ったかというと、今回見学させてもらった家が、まさにそのような家だと感じたから。

 

ところでこの物件、ちょっと変わった間取りをしています。食堂と居間が廊下によって完全に分かれている。平屋なのに室内に2か所、数段の階段がある。そしてトイレに入るためだけの、謎の玄関がある。別荘を探している人が好みそうな開放的なLDKや吹き抜けはない。これは途中で増築をしたことによるもので、土地の傾斜などの都合で複雑な間取りになったようだ。

我が家はもともと平屋希望だし、食堂と居間が分かれていても一向に問題ない。パブリックスペースとプライベートスペースが分けられていてむしろ好都合なくらい。数段の階段も迷路みたいでおもしろい。一般的には需要が少なそうな変形間取りだけど、我が家にとってはいいかもしれない。

実際に見てみてさらに魅力を感じた物件見学となったわけだけど、いい情報ばかりを得たわけではありません。当然ながら要検討事項も発覚しました。この物件だけに限ることではないと思うので、別記事で書こうと思っています。

 

内覧から帰ってからというもの、撮った写真を眺めては妄想がはかどっています。内覧写真を撮るときにおすすめしたいのは、人物も一緒に写ること。後で見たときにお部屋のスケール感がよくわかり、実際に住んだときの感じをイメージしやすくなります。

 

※写真はすべてイメージです。