八ヶ岳にある中古別荘の内見に行ってきました。実際に見てみると、パンフレットや間取りからはわからないことがいろいろとあるものだな~。現地を見学してみて、考えたことをまとめてみます。

 

中古別荘を見学しての考察

リフォームのこと

一見きれいに見えても、住む前にリフォームが必要な場合があります。私たちが見学した物件は、屋根と浴室のリフォームが必要だと言われました。審美的な理由ならともかく、屋根は防水にかかわる部分。この先何十年と住み続けるつもりなら、あとあと漏水など面倒なことにならないようリフォームしておく必要があるそうです。浴室も、見るからにリフォームしたほうがよさそうな状態だったので、こちらも納得。

つまりこの物件を買うと、もれなくリフォーム費用も上乗せされる。本当の価格は、物件価格+リフォーム費用ということに。

 

断熱について

この物件に必要なリフォームは屋根と浴室とのことだけど、実は個人的に気になっていることがあります。それは断熱について。見学した物件は標高の高いところにあり、夏は涼しくて避暑地として最高。が、裏を返せば冬が寒い。最近の高断熱・高気密住宅ならいいのかもしれないけど、なにせ中古物件なのでそれほどの断熱性は期待できない。二拠点居住として冬も過ごすつもりなので、なんらかの断熱工事をしたほうがいいのではないかと思っています。

 

現所有者は別荘か定住か

冬の過ごしやすさについて参考になるのが、現在の所有者はどのような使い方をしているのか、ということです。別荘として夏だけ使っているなら、冬の装備はほぼ期待できない。断熱材なし、暖房器具なし、すきま風あり、というのは、いわゆる山荘タイプの別荘ではよくあるそうです。一方でスキーシーズンも利用している場合や定住している場合は、薪ストーブがあったり、複層ガラスだったりと冬の生活にも気を使っているはず。

私たちが狙いたいのは、もちろん後者。もともとの装備がしっかりしているほど、あとあとリフォームなどの手間と出費が省けるからです。今回私たちが見学した物件の所有者は定住。きちんと冬を越してきたのだ。しかし築年数の古さから、断熱材の補強や複層ガラスへの交換は必要だと考えています。

 

周辺環境

Googleマップで物件の周辺情報はチェックできるけど、実際に行ってみないとわからないこともたくさんありました。たとえば、周辺に急な坂はないか。別荘のなかには、びっくりするくらい山の急な斜面に建っているものもあります。物件的にどうかということは別にしても、急な坂を登りきらないと家に辿りつけないのでは大変だと思う。凍結する冬の道路は、坂道であればさらに危険になります。

冬に関連して、道路の除雪状況についても確認したいところ。幹線道路は自治体が除雪してくれるそうだけど、立地によっては前面道路まで除雪されない可能性が非常に高い。一方別荘地では管理会社が除雪してくれるからより安心だけど、当然ながら敷地内まではやってくれないので、駐車スペースから道路への動線を確認しておくことは大切。

もうひとつ、ご近所のおうちの様子も見ておきたい。ほとんど利用されていない廃墟のような建物がお隣だったら心配です。

一度現地を見てみるのは、とても有意義でした。たくさんの情報を総合して、この物件が買いかどうかを判断することになります。