7月も折り返しですけれど、寒いです、蓼科!昨日の夜は自宅で映画を見ていたのですが、なんとフリースのひざ掛けにくるまっていましたよ、7月に!!羽毛布団を片付けてしまったことを夜な夜な後悔しております。こちらでは梅雨前の6月中旬までは日中暑くなる日もあったのですが、梅雨以降は肌寒い~寒いということがわかりました。これから信州に移住してくる皆さま、羽毛布団は梅雨明けまでSTAY!です。心から夏が待ち遠しい。

 

東京に住んでいたころは、本当に夏が嫌いでした。暑いのが苦手なのはもちろん、なんと言ってもあの湿度。夏の東京は天然サウナです。信州の人や北海道、東北の人で、夏の東京に来たことがない人はきっと、あの暑さは想像できないだろうな。照りつける太陽!とかではなく、体温以上の空気が湿度を伴ってまとわりつく感じ。日陰に入ったところで、風が吹いたところで、手元で扇いだところで、気休めでしかないのです。夜も然り。ああいう熱帯の夜がエキゾチックでいいという西洋人もいるようですけれど。

 

そんな暑い時期に悩まされていたのが、片頭痛です。30歳を過ぎた頃からお付き合いしている片頭痛、私の場合基本的に冬はあまりありません。春から梅雨、夏が最盛期で、台風シーズンはそれほどでもありません。気象病と言われるくらいですから気圧の変化によってもたらされるようで、まあ雨だから仕方ないか、とかこの時期だから仕方ない、と思って共存していました。年を取っていろいろと老化が進み、体が気圧の変化に対応できないのだろうと。

調べてみると、片頭痛のメカニズムのひとつとして、膨張した血管が脳の神経に触り、それを痛みと感じているということがあるそうです。脳の血管を膨張させるスイッチは、気圧の低下。つまり血管への圧力が弱まることで、それまで収縮していた血管が緩むということ。羽毛布団をギュッと握っていた手を緩めると、ふわっと膨らむようなイメージでしょうか。だから低気圧である雨の日や、気圧の変化が大きい台風のときに片頭痛になりやすいそうです。ちなみにカフェインは血管を一時的に収縮させる作用があるようで、私はコーヒーを飲むと片頭痛が和らぎます。頭痛薬を飲みたくない人はぜひお試しを。

 

ところで私の住んでいるところは、だいたい標高1,000mくらい。標高が上がると気圧は下がるので、東京で買ったポテトチップスの袋はパンパンに膨らみます。同じことが脳の血管で起きているとすると、気圧の低下によって血管が膨張し、神経を刺激して片頭痛を引き起こす、ということが想像できます。高山病も気圧の低下によるものだそうですから。だから信州に移住するにあたって私が心配していたのは、この片頭痛の問題。(あと虫の問題。虫の問題についてはこちらに書いています。)

移住してはや10か月、片頭痛シーズンである梅雨を過ごしてみた感想を発表いたします。なんと、驚きの片頭痛ゼロなのです!標高を上がる以上、片頭痛とは共存していかなければならないと覚悟していただけに、どういうトリックかわからない、不思議でいっぱいです。正直に言うと、あれ、ちょっと来そうかな、ということは何回かあります。だけど来ない。不思議~。

もしかしたら私の体質が変わって、片頭痛にならなくなったのかも。と思ったのですが、先日移動制限も明けたので東京まで用事を片付けに行ったところ、来ましたよ片頭痛。気圧で言うと東京は信州より有利なのに、なぜ片頭痛が起きるのだろう。湿度とかも関係しているのだろうか。誰かこの謎わかる人いましたら教えてください。