暖かい日が続いています。ここ八ヶ岳の麓でも、日中は15℃近くまで上がり春の陽気。さすがに桜はまだだけど、庭の球根が花をつけ始めました。先日ぽかぽか陽気に誘われて、上着を着ないで近所をぶらぶら散歩しました。そこで気付いてしまったのです。私の体は信州仕様になっているのではあるまいか。

 

 

 

移住してきたばかりの10月、11月頃、こちらではすでに東京の冬並みの寒さだったので、出かけるときはニット、コート、手袋と完全装備。ところが地元の方はいたって薄着で、下手するとネルシャツ一枚なんてことがあって驚いたものです。寒い地域に住んでいる人は、寒さに強い体を持っているに違いない。そう考えていたのですが、もしかしたらひと冬越して、私もその仕様を獲得したのかもしれない。

桜が咲くくらいの時期って、さすがに厚手のコートは着ないけど、トレンチコートとかスプリングコートは着ますよね。それにストールを巻いたり。近ごろのぽかぽか陽気とはいっても、こちらはまだ桜も咲いていない気候です。それなのに上着なしでぶらぶらできるのですよ。なんなら歩いているうちに少し汗ばむくらいです。地元の人の服装に近づいてきている‥!そういえば、善光寺でも上着なしでぶらぶらしたなあ。周りの観光客はダウン着てたけど。

 

信州仕様の体になったかもしれないと思った出来事がもうひとつあります。東京時代に住んでいたマンションの洗面所には暖房がありませんでした。なので冬はお風呂上りに寒いこともあり、洗面所に温度計を置いていました。だいたい冬は15℃とか17℃とかなのですが、冷え込む夜には13℃になることもあり、そのときはお風呂上りが寒かった。ハロゲンヒーターを持ってきて、お風呂上りにそれに当たりながらパジャマを着たものです。

ところがいま住んでいる信州の家の洗面所、以前の習慣でやはり温度計を置いているのですが、夜に13℃あればいいほう。真冬は7℃とか8℃とかもザラでした。それでも不思議なことに、お風呂上りに寒くないのです!なんで?自分の体が信州仕様になったとしか考えられない。夫も寒くないようで、なんならお風呂上りに暑い暑いと言って体を冷ましています。

 

信州に移住すると周囲の人に言ったとき、そんな寒いところになんでわざわざ、と言われました。たしかに信州は寒いし雪も降るのですが、いまのところ致命的な寒さではありません。まあ今年は暖冬だったのもあるのですが。それにしても陽射しは暖かいし、雪を被った八ヶ岳は美しい。東京にいたって冬は寒いのですから。それに加えて、体感気温が上がる信州仕様の体を手に入れたら、怖いものはありません。あ、信州仕様の体って、もしかして夏の暑さには弱かったりするのかな‥。