信州に限らず地方移住した人は、どのようなポイントを重視して移住先を決めましたか?私の場合は、東京の人の多さと暑さにうんざり、というのが移住の主な理由でした。だから涼しい場所ということで信州に、「地方都市」ではなく「田舎」ということで、松本や軽井沢ではなく八ヶ岳になったのです。

実際に移住してみて、水道水がおいしいとか、渋滞がないとか、夜まっくらとか、移住前には想定していなかったメリットもたくさんあるのですが、逆に想定していなかったデメリットもあったので今日はその話です。そのデメリットとは、ザ・西風!

 

ここでいきなり風の話をするのは後出しじゃんけんみたいで不本意なのですが、実は私は暑さ同様、風の強いのも許せないのです。人が少なくて涼しくて、そして風が強くない地域を移住先として探していました。東京の風があまりに強いので、東京と原村、軽井沢の風の強さを比較するという内容の記事を書いたこともあります。

東京、八ヶ岳、軽井沢の風の強さを比較

いまその内容を振り返ってみると、原村はそれほど風が強くないってことだったのにな~。

 

実際のところ、移住してきた9月以降常に、西風が強いです!八ヶ岳山麓の強風といえば、よく言われる「八ヶ岳おろし」。だけど八ヶ岳はここから見て東の方向にあり、八ヶ岳から下りてくる風としては、西風はちとおかしい。そもそも八ヶ岳おろしは甲府とか小淵沢とか、八ヶ岳の南側に吹き下ろす風のようです。昔小淵沢に住んでいた頃は八ヶ岳からの風で冬すごく寒かったけど、蓼科に引っ越して来たらそれがないからあまり寒くないと言っている人もいます。

 

では常に吹いているこの西風はなにか?ちょっとした高台に住んでいるので、家の立地条件かしら、と思ったりしたこともあったけど、ついに原因を突き止めました。それは南アルプス、とくに入笠山です。

3/11現在の長野県の強風ランキングをご覧ください。

 

 

長野県の強風スポット、西風が強いですね。原村は西南西の風。西南西の方向に、入笠山があります。今日たまたま西南西なんじゃないの~と考える人がいるかもしれませんが、常に、風は西風です。西南西か南南西か西。

 

入笠山とは別に、諏訪湖犯人説も考えたことがあります。さっきのランキングを見ると諏訪が1位でやはり西南西です。よくチェックしているのでわかるのですが、諏訪は常に風が強いです。よく1位になっているし、やっぱり常に西風です。諏訪湖に行ったときも思いましたが、風が強くて本当に寒いのです。標高は原村とか蓼科の方が高いのに、体感気温は諏訪湖の方が寒い。そりゃ諏訪湖も凍るはずです。

だけど諏訪湖が犯人だとすると、原村から見て諏訪湖は西にはない。ましてや南寄りの西風が諏訪湖から吹いてくるわけがない。赤い範囲が原村です。

いろいろ考えた結果、今のところ犯人は入笠山ということに。

それにしても原村、長野県で45地点もある観測ポイントの強風ランキング5位だったとは。リサーチしたつもりだったけど、住んでみないとわからないことってあるのです。しかも今住んでいる家、ベランダから入笠山見えるし。そりゃ風強いはず、そして洗濯物干せないはず。自分の家を建てるときは、西側になにか風をよける工夫が必要だという学びを得たと思えば、まあいいか。