東京に住んでいたときには、部屋においてある何かが凍ってしまうなんてことを想像したこともなかった。だけど、信州では凍るのです。いつのまにか、気づかぬうちに。
信州とは言っても地域によって違うだろうし、家の断熱とか暖房の具合によっても違うと思う。信州に移住して初めての冬を過ごしている私が体験しているのは以下の条件下です。
・八ヶ岳山麓
・朝晩は、最も寒いときで氷点下10℃くらい
・晴れていれば日中は5℃くらいまで上がることもある
・家は築15年くらいの一軒家
・暖房は灯油ストーブ
部屋の中で凍るもの
食器用洗剤
まず最初に凍ったのが、食器用洗剤。液体が白く濁っているので、なんか油とか雑菌が混入した?と思っていたら、どうやら凍っていたらしい。部屋の温度が上がると融けて透明に戻ったことで発覚。はちみつが白く濁るみたいなかんじ。
ホホバオイル
髪の毛とかの保湿に使っているホホバオイル。だいたい室温が10℃切ると凍るようです。手で包み込むと体温ですぐに融けるのだけど、なにせ面倒で使わなくなった。
窓の結露
結露自体は東京のときにもあった。鍋をしたときとか。こちらでは、その結露が凍る。凍るとどうなるかというと、窓が開かなくなる‥!
ソフトな凍結だと、無理矢理開ければ開かなくもない。ベリッとかバリッとかいって開く。ハードな凍結はそれでも開かない。
オリーブオイル
ここ最近の寒気で、ついにオリーブオイルも凍り始めた。ホホバみたいに完全に固形にはなっていないけど、ドロドロしている。残るはごま油だけど、こちらはまだ大丈夫みたい。
番外編
私は経験していないのだけれど、もっといろいろなものが凍る話も聞いている。例えば、洗濯して部屋に干しておいた洋服が、朝起きたら凍っていたとか。暖房しないで寝ると、朝にはまつ毛と眉毛が凍っているとか。
凍らないけど冷え冷えになるもの
素材の性質上、凍るということはあり得ないけど、びっくりするくらい冷たくなるものがある。
食器
冷え冷えの食器は、ほんとうに残念な存在だと心から思う。熱々のコーヒーを入れてもすぐ冷める。炊きたてごはんもすぐ冷める。ヨーロッパとかの寒い地方で、お皿を温めるためにオーブンを使うという話を聞いたことがあるけれど、あれは理に適っていると今ならわかる。うちでは灯油ストーブの上に五徳を置いて、お皿を温めています。油断するとすっごく熱くなるので注意が必要。
それと、木製の食器は熱を伝えにくいのであまり冷えない。代わりに熱くもならないので、カップを持って手を温めることができないから、一長一短か。
服
乾いた服はさすがに凍らないけど、すっごく冷たくはなる。クローゼットから出したばかりのシャツとかジーンズとか、特に素材が綿の場合に顕著だと感じています。それを着ると、体の表面温度が冷やされてとても不快。ウールはそうでもないから、素材に因るのかも。
これもオーブン同様ヨーロッパの寒い地方の入れ知恵なのだけど、パネルヒーターというのはいいものらしい。壁に設置したパネルに温かいオイルを循環させる暖房で、パネルそのものは熱くはならない。だからパネルにタオルとか着替えとかを掛けておいて、ほどよくホカホカさせることができるのだ。欲しいよ~。
ビール
冬になってから、ビールは冷蔵庫に入れなくても、おいしく飲めるくらいには冷えている。寒い地方の人は、冷蔵庫を「保冷」のためだけでなく「保温」のためにも使うと言われているけど、たしかにその必要性があるのかもしれない。