この暑いなか、軽井沢や原村(八ヶ岳西麓)の気温を、iPhoneのお天気アプリでチェックする毎日を送っています。東京が狂ったように暑くても、軽井沢や八ヶ岳はそれほどでもないらしい。東京とどれくらい違うのか、数字から妄想するしかなかったのだけど‥。先日ついに真夏の原村に行くことができたので、データ上だけでなく実際の体感を記録しておこうと思います。ちなみに原村は長野県にあり、八ヶ岳西麓に位置しています。
夏の八ヶ岳
標高と気温
北海道の夏が涼しいのは、緯度が高いから。では信州が涼しいのはどうしてなのだろう。答えは、標高が高いから。つまり長野県でも標高が低いところは暑いのです。空気がこもりがちな盆地も暑い。
憧れの軽井沢は、標高約1,000m。八ヶ岳原村は場所によって900~1,400mくらい。標高が100m上がると、気温は約0.6℃下がるとされているから、例えば標高約4mの場所にある東京スカイツリー周辺と比べると、標高1,000m付近ではだいたい5℃~8℃くらい涼しい計算になります。
体感気温
実際に原村で過ごしてみると、6℃~8℃の差というデータだけでは単純に表せない体感気温があることがわかりました。まず原村では、陽射しが強く感じられました。標高が高いということはそれだけ太陽に近くなるからだと思う。それに空気がきれいなことも影響しているのかもしれない。日向にいると肌がジリジリ焼ける感じの暑さです。太陽がまぶしいので、避暑地とはいえサングラスと帽子は必須。
逆に木陰はひんやりしています。原村のなかでも特に別荘地や公園のある森林エリアが涼しいのは、まさに木々のつくる木陰と土のおかげ。さすが避暑地と言わざるを得ない涼しさでした。東京では木陰だろうが公園だろうが、どこでも暑いから。
朝晩は涼しく、たまにちょっと寒い
今回は標高約1,260mにあるペンションに宿泊しました。避暑地では夏でも薪ストーブを焚くことがある、という伝説を聞いていたけど、残念ながら(?)今回薪ストーブの出番はなし。ではどのくらいの涼しさかと言うと、お部屋の窓を開けてじっとしていると足元が少し冷えるくらい。その状態でお布団を被って眠るとちょうどいい。お布団を被るのだ、8月に!
高原朝市に行ったときの写真を見るとわかりやすいかも。
長袖率!パーカーを着ている人もいますねえ。涼しさが伝わるでしょうか。かといって寒いというほどではない。夫はこの旅行に上着を持ってくるのを忘れたのだけど、Tシャツでもなんとかなったようです。
原村にセミは‥
この記事を書いてるのは東京に帰ってきた後なのだけど、今も外ではセミがうるさく鳴いています。たまにベランダに迷い込んだセミが、バタバタして驚かせてくれる(怖)。セミは標高1,000m以下で生息しているらしいとの情報をキャッチ、もしかしたら原村にはいないのでは‥というのは今回の旅行で検証したかったテーマのひとつでした。
結論から言うと、原村にセミはいなかった。ヤッター!しかし同じく標高1,000m以上の清里では、セミが鳴いていました。なぜ‥?もしかしたら季節的なもので、原村でもお盆あたりまでは鳴いていたのかも、という疑惑は残る。それにしてもセミのひっくり返ったのとかも見なかったしなあ。
ちなみにたまたまかもしれないけど、蚊にも刺されなかった。軽井沢には蚊はいないと聞いたので、原村もそうだったらいいな。
2018.07追記
先日原村にいったところ、セミの抜け殻を発見。さらに、抜け殻があるということは、当然のことながら鳴いていました。鳴いていたのはヒグラシ。カナカナカナ‥と鳴くセミです。東京でよく聞くミーンミーンっていうのよりは、暑苦しくないからまあ、いいか。
iPhoneお天気アプリでは
いつもの習慣で、旅行中もiPhoneお天気アプリをチェックしてみました。
朝9時前の原村。
数字上は23℃。たしかに涼しいのだけど、実際には数字で表せないほど爽やか!朝露に濡れた木々のあいだを通り抜ける風の涼しさといったら。「すがすがしい朝」というのは今朝のための言葉なのでは‥と思うほどです。
一方その頃の東京。気温は29℃だけど、体感気温36℃‥!!朝9時前。ちなみに画像はないけど、この日の東京は日中の体感気温が44℃まで上がりました。
東京に帰ってきたら
暑い盛りに帰ってきた東京は、一日中エアコンが手放せない。エアコンを付ければ、そりゃあ涼しいし快適だけど、さわやかではない。部屋は閉め切りだし、木や土のにおいもしない。吹いてくるのはそよ風ではなく、エアコンの風‥。私は涼しさだけでなく、さわやかさを求めて軽井沢や八ヶ岳に惹かれていたのだ。東京に帰ってきたら、また原村に行きたくなりました。