台風19号の被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。まだ混乱のさなかですが、一日も早い復旧をお祈りいたします。

長野県の災害情報については、長野県防災のアカウントがとても役に立ちました。まだご存知ない方のためにリンクを貼らせていただきます。

https://twitter.com/BosaiNaganoPref

 

 

信州に移住してまだ1か月弱。都内への定期的な行き来を前提とした移住計画だったため、我が家も台風19号による交通機関の混乱の影響を受けることになりました。救急車両や流通のためのトラックなど優先すべき車両があるなか不要不急の外出は控えるべきところですが、変更できない予定があり、台風19号通過後の13日、車で都内へ向けて出発しました。

自分たちの備忘録として、あるいは同じように二拠点生活をしている方、これからしたい方の参考になりましたら、と思いアップいたします。

 

中央道不通のなか都内へ

各地の被害、交通情報が錯そうするなか、中央道上りは上野原~八王子間で不通、中央道渋滞時に迂回する国道20号も通行止め、という情報を得ていました。しかし時間が掛かってでも都内に出る必要があり、長時間ドライブを覚悟の上、14:00頃に諏訪南インターから中央道に乗りました。ちなみに交通の混乱は、オフィシャルサイトが繋がりにくく、また被害状況も確認できていない段階だったため、確実な情報というよりは、SNSの情報をつなぎ合わせて推測するという感じでした。

有りがたいことに自宅周辺は大した被害もなく、いつも通りの時間が流れていました。コンビニの棚は品薄でしたが、それでも13日のお昼過ぎの時点でまだカップラーメンやパンなどが売られていて、ロングドライブに備えて食料を補給することができました。ガソリンスタンドで給油もできました。

 

大月の分岐で山中湖方面へ

3連休中日の中央道なのでいつもなら混雑しているはずですが、さすがにこの日は車が少なく、諏訪南から大月までスムーズに走ることができました。台風一過でお天気も良く、各地で今もまさに被害が出ているなんて信じられないような感じでした。

家を出るときの情報では中央道上りは上野原まで行けるはずでしたが、高速内の掲示板を見ると大月までしか行けなくなっていました。大月に近づくと、東京に出るには大月の分岐で山中湖方面に迂回、東富士五湖道路を経由して静岡周りの東名利用、との案内が。この時点でロードマップの全体像が示されたので、時間が掛かろうとも最終的には都内に行けるということが判明し安心しました。情報って大切、貴重、有りがたい。

上り線が大月までになっていたのも、上野原まで行ってしまうと迂回できないからなのですね。大月で降りたほうがその後の選択肢が増えるのです。大月の分岐では職員の方が立っていて、山中湖方面に誘導してくださっていました。おかげで迷うことなく東富士五湖道路に進路を進めることができました。

 

渋滞 東富士五湖道路~御殿場IC

東富士五湖道路は、以前忍野八海に遊びに来た時に利用したことがあります。あのときは道路の両脇の木々に雪が積もっていてきれいだったな~。もう少し時期が遅ければ紅葉が見れたかもしれないね、などとのんきに話しながら走っていると、須走のあたりで渋滞が始まりました。須走で東富士五湖道路が終わり、一般道を経由して東名御殿場インターに向かう間は断続的な渋滞。みんながひとつしかない迂回路に殺到するのですから、それも当然ですね。一般道ということで道路沿いには民家もあり、地元の方々はさぞ驚いたに違いありません。

御殿場には陸上自衛隊の演習場があり、御殿場市街地に自衛隊車両の列ができていました。災害救助に向かう列だと思われますが、ちらりと見えた車内は和気あいあいとした様子。特別な訓練をされた自衛隊の方々は、いちど現場に入れば厳しく頼れる存在かと思いますが、それを感じさせないリラックスした様子に、逆に頼もしさを感じました。

 

東名東京出口に到着

東名に乗り換えてからの渋滞はなく、いつもの休日よりもスムーズに東京出口に到着。到着時間は17:30。掛かった時間は約4時間。夜中まで掛かっても着いたら御の字、と考えていたので、4時間で着いたのは予想外でした。

 

後日、東名が渋滞

都内に出ることはできましたが、帰りのことも考えないといけません。道路情報を見ていると、東京入りした13日に比べて16日現在は車で出る人が増えていて、私たちが通ってきた迂回路も渋滞が常態化しているようです。特に富士五湖道路から御殿場市街地、そして東名。全線開通している高速道路が、現状では東名のみなので、あらゆるところから迂回してくる車で渋滞するのは想像に難くありません。

 

信州⇔東京 二拠点生活への影響

月に2~3回、仕事で都内に出る私たちにとって、中央道と特急あずさが平常通り利用できることが計画の要だということが今回よくわかりました。都内での滞在日数や移動する人数によって車だったり電車だったりはするものの、乗ってしまえば2時間半で東京と行き来できることを前提として信州に移住しました。しかし移住早々、今回の台風19号で、それは当然のことではないのだと気づかされました。

信州での生活はまだ始まったばかりですが、空気はいいし空はクリアだし静かだし、正しい選択をしていると感じています。一方で今回の台風の影響はまだしばらく続くようですし、今後別の要因によって都内に出るのが困難となることが起きるかもしれません。日ごろから非常事態への備えが大切だというのは当然のことですが、その一点のために日々の生活を犠牲にしたくはありません。今回長野県は陸の孤島となりましたが、そのために信州に住むことをあきらめたくはありません。危機管理と日常のバランスを取りながら、この先も信州と東京の二拠点生活を続けていくつもりです。