東京の冬は、この時期でも最高気温は10℃前後あり、最低気温もマイナスになることは稀です。陽射しが出ていればぽかぽかと暖かく感じるほど。信州に移住するとなると、一体どれくらい寒いのだろう。

 

信州の冬

日本の寒い地域

日本で寒い地域といえば、まず挙がるのは北海道。それと雪深いことで有名な東北の日本海側と長野県のお隣の新潟県、そして底冷えの京都。それぞれの地域の1月の気象データを、長野県原村と比較してみました。(原村が候補地だからね。)

 1月 最低気温

(平均)

最高気温

(平均)

降水量

(合計)

原村 -8.3℃ 2.1℃ 47.0mm
札幌市 -7.0℃ -0.6℃ 113.6mm
秋田市 -2.5℃ 2.8℃ 119.2mm
新潟市 0.2℃ 5.5℃ 186.0mm
京都市 1.2℃ 8.9℃ 50.3mm

データ:weather.time-j.net

最低気温に注目!なんと原村は札幌より寒いようです。それでも最高気温はなんとかプラスになる。原村は晴天率が高く標高も高いので、晴れていればあたたかいと聞いたことがあります(原村在住者談)。これらの地域の1月の降水量がほぼ雪によるものだとすると、原村の雪はそれほど多くないようです。豪雪地帯の新潟と比べると明らかに少ないことがわかる。

当然ながら長野県でも、地域によってはもっと降るところもあります。新潟に隣接しているあたりは多そう。その分有名なゲレンデがあったりして、ウィンタースポーツ好きの人などは良質の雪を求めて、あえてそちらを選ぶ場合もあるらしい。

 

アイスバーン

雪が少なくても、気温が低いと心配なのがアイスバーン。積もった雪が夜の間に冷やされ、氷になるという恐ろしい現象だ。積もりたての雪の上を歩くのは、大人になったいまでもワクワクするものだけど、氷の上となると話は別。つまり道路が、まるでスキー場のリフトを降りるところみたいにツルツルになるということ。あそこで転んだら痛いよね~。

徒歩なら転んでも痛いだけだけど、本当に怖いのは車のとき。ツルツルに凍った道路を運転すると考えただけで、すでに生きた心地がしない。さらに路面がでこぼこしていたり、坂道だったら。

雪国のみなさんは普通に運転しているわけだから、やってできないことはないのだろうけど。私にとっては信州の冬を考えた時に寒さよりもまず、車の運転が一番の懸念となりそうです。近ごろはネットスーパーやネット通販も発達しているから、お世話になる機会が増えるだろう。

ちなみに高速道路は雪でも問題なく走行できるようにメンテナンスされているらしいから、東京との行き来を考えると、我が家の場合インターから遠い場所はあまり得策ではないのかも。

 

寒いからこその楽しみも

不安要素だけを考えても仕方がない。長野の冬で楽しみなことを考えてみます。

私たち夫婦は、スキーもスノボもしない。試みたことはあるのだけれど、一向に上達しないのでもうやめてしまった。代わりにやってみたいのが、スノーシュー。西洋かんじきと言われています。

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普段は下草や岩があったりして踏み込めない場所でも、雪が積もれば歩いていけるようになり、まっ白な世界を散策できるのです。いつもとは違う景色を楽しんだり、バードウォッチングをしたり、まだ誰も歩いていない雪の上に倒れこんだり。

窓の外の一面の銀世界を眺めながら、お部屋でぬくぬく過ごすのもいい。薪ストーブを焚いてパチパチはぜる音を聞きながら、ホットワインとお気に入りの本。心配なことも楽しみなことも、移住する前に一度体験してみたいなあ。

 

今日は東京にも冬らしい寒さが戻ってきました。夜は冷たい雨になるようなので、こんな日はお鍋でも食べてお風呂でゆっくりあたたまり、早めにベッドにもぐりこみたいものです。